なぜ血圧が低下するのか原因を探ってみた!
血圧は栄養分や酸素を体全体に送る重要な働きをしています。
血圧が高い、つまり高血圧の場合は、生活習慣病の原因として有名ですが、血圧が低すぎても体に不調がでることがあります。
低血圧とは
そもそも低血圧とはどれくらい低いと低血圧というのでしょうか?
血圧として、一般的に上の血圧、下の血圧として2つの数値がありますが、これらはそれぞれ収縮期血圧、拡張期血圧と呼ばれます。
収縮期血圧の正常範囲は120前後ですが、低血圧とは上の血圧が100以下の場合を指します。
低血圧の症状
血圧とは、冒頭で話した通り、体全体に栄養分を送る働きがあるため、低血圧になると、その働きが不十分となって、体が栄養不足になりがちです。
その影響を最も受けやすいのは、脳なのです。
脳がなぜ影響を受けやすいのでしょうか?
その答えは、脳の位置にあります。
脳は、体で最も高い位置にあるために血液を送るには十分な圧力を必要になります。
そのため、血液を送る圧力、つまり血圧が低い場合、十分な血液が送られなくなるのです。
脳が血液不足になることで、いろんな症状が起こります。
たとえば、めまい、ふらつきです。また、集中力の低下を感じる人もいます。
また、体全体に血液により栄養が行き渡らないことで、エネルギー不足を感じることがあります。
疲労感や脱力感を感じやすくなります。
他にも、動悸、息切れなどの症状が起こる人もいます。
低血圧の原因
では、なぜ血圧が下がるのでしょうか?
血圧が低下する原因は、主に3つ考えられます。
1つ目には、本態性低血圧です。
これは、遺伝的要因によって低血圧となります。やせ型、虚弱体質の方にみられます。
2つ目には、起立性低血圧です。
これは、座っている状態から立ち上がった時、つまり起立した時、めまい、ふらつきが生じます。
起立すると、通常であれば、自律神経の作用により下半身の血圧が心臓へ送られるのですが、その作用が十分でないと低血圧となってしまうのです。
そして、3つ目には症候性血圧です。
つまり、病気の症状として、低血圧が生じる時があります。
たとえば、心筋梗塞や不整脈、肺塞栓、または橋本病やアジソン病など内分泌系の病気によっても低血圧が起こる場合があります。
他にも、低栄養の場合、大出血をした場合にも血圧は低下します。
低血圧の予防
このように、低血圧になると様々な症状が起きることで、体全体でエネルギーが不足したように感じられるでしょう。
また、低血圧は先天的な要因、自律神経の不調、病気の症状として起こります。
一見、自分ではコントロールできないものと捉えられがちですが、低血圧は日常生活の中で予防することができます。
ここで、簡単にできる予防方法をご紹介します。
まず、塩分を適度にとり、十分なたんぱく質を摂取することです。
塩分は血圧を高くする作用があります。
また、たんぱく質、つまり卵や肉、魚は血管を強化する作用があります。
塩分を摂取しすぎると、高血圧になりますが、低血圧ぎみであれば、塩分を多めにしてみることをお勧めします。
また、お酒を控えることです。
アルコールは血管を広げる作用があるため、血圧が低下します。
お酒を飲むと、頭がぼーっとしたり、眠気を感じたりすることがある人もいるでしょう。
その上、さらに低血圧によるめまい、ふらつきがあれば、転倒にも注意が必要です。
低血圧による症状が重い方は、一度医療機関で診察を受けることをお勧めします。
低血圧が、他の病気による症状という可能性があるからです。
まとめ
血圧は高すぎても、低すぎても健康にとっていいことではありませんが、予防法としてできることは日常の中であります。
体調をみながら、血圧管理をこころがけてみましょう。