やまてつBLOG

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若い人も注意!拡張期血圧が高くなる原因とは?

私たち日本人の実に3人に1人は高血圧だと言われているこの現代。

年齢が高くなるにつれて、血圧が気になる人は少なくないでしょう。

ですが、最近では若い人の間でも高血圧になる人が増えているのです。

高血圧とは主に生活習慣が大きな原因でもあるため、日々の生活習慣を改善すれば予防できるといっても過言ではありません。

今回は、若い人にみられる高血圧とその予防法についてご紹介します。

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拡張期高血圧とは

まず、血圧とは、一般に「上」の血圧、「下」の血圧と呼ばれていますが、これはそれぞれ収縮期血圧、拡張期血圧のことを指しています。

この「下」の血圧が高いことを「拡張期高血圧」といいます。

数値的には、大体85mmHg以上だと拡張期高血圧と診断されることが多いようです。

そして、「収縮」と「拡張」とは、心臓の状態を表しています。

収縮期血圧とは

収縮期は、心臓がポンプとして体に血液を送り出している状態のことをいいます。

収縮期血圧とは、心臓が収縮している、つまり、心臓がポンプとして体に血液を送り出している時の血圧のことをいいます。

一般的な高血圧というと、収縮期血圧が高い状態のことですが、これは血管が狭くなっていたり、硬くなってしまった動脈硬化が大きな原因とも言えます。

拡張期血圧とは

拡張期は、心臓が血液を送り出していない状態のこと、つまりは心臓に負担がかかっていない状態のことをいいます。

まだ血液を動脈に送る前の段階です。

拡張期血圧とは、心臓が収縮していない時、つまり拡張している時の血圧のことをいいます。

拡張期高血圧は、血液を押し出していないのにもかかわらず、血管の壁が強い圧力を受けている状態になってしまうので、これはちょっと異常な状態と言えます。

収縮期血圧は年齢が上がるとともに高くなっていく傾向がありますが、拡張期血圧は年齢では大きく左右されませんので、拡張期高血圧は、若い人にも多く見受けられる症状です。

拡張期高血圧の原因

拡張期高血圧の原因は、末梢血管の抵抗が増している一方で、大血管の弾力性がまだ保たれている状態の時に起こるとされています。

末梢血管とは

体全体に血液を行き渡らせる比較的細い血管です。

血管は動脈・静脈のことを指しますが、末梢血管は足や手の血管のことを一般的に指します。

末梢血管が原因で起こるのはこんな病気

1.動脈系の場合

「急性動脈閉塞症」

・ひざ下や腕が急に痛くなったり、どんどん白くなって冷たくなってしまう症状が現れます。

「慢性閉塞性動脈硬化症」

・少しのウォーキングなどでもふくらはぎが「ぎゅー」っと締め付けられるように痛くなっていき、少し休むとまた歩けるようになる、でもまた痛くなる、といった症状が繰り返されます。

2.静脈系の場合

「下肢静脈瘤」

・立っているとふくらはぎや内股の血管が青くなり、こぶが出来ます。

夕方にはむくみが強くなるなどといった症状も。

「深部静脈血栓症」

・これはみなさんが聞いたことのあるであろう「エコノミークラス症候群」のことです。

このように、放っておくとコワイ病気や症状などが出てくることがわかります。

年齢によって動脈は硬くなる傾向にありますが、抹消の血管は、生活習慣に大きく影響されます。

たとえば、肥満、運動不足、喫煙、飲酒によって末梢血管は硬くなっていきます。

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そのため、若い人であっても、肥満傾向にあり、日常的に喫煙習慣があり、飲酒する機会が多い人だと拡張期高血圧になるリスクが高くなります。

拡張期高血圧の予防

このように、拡張期高血圧は生活習慣が大きなリスク要因です。

しかし、逆にいえば、生活習慣が改善されれば、予防することができるのです。

まず、肥満防止をすること、つまり体重を適正な範囲に維持することが大切です。

肥満は血管に負担がかかるため、肥満の方には高血圧の人は少なくありません。

普段の食生活が高カロリーな場合や、コレステロールの摂りすぎには要注意が必要ですので、和食を摂るよう心掛けたり、塩分を控えるなどして上手くコントロールしていきましょう。

そして、運動する機会をもつことです。

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現代の生活では、交通機関などが非常に便利になってきているため、意識的に運動する機会をつくらない限り、運動不足になりがちです。

たとえば、エレベーター、エスカレーターを使わずに階段を使ってみたり、通勤電車は一駅前で降りて、一駅分歩いてみたりすること、たったこれだけでも、日常生活に運動を取り入れることができます。

また、喫煙、飲酒が習慣化している方は、節煙や禁煙、ほどほどの飲酒を目指してみるのもいいでしょう。

禁煙、禁酒として、完全にやめることはすぐには難しいかもしれません。

ですが喫煙でしたら、1本減らしてみたり、お酒であれば休日は控えてみたりなど、量を少し減らしてみることから始めると、ストレスをあまり感じずに予防することができます。

また近年では禁煙外来などもありますので、そちらを利用してみるのも一つの手ですね。

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まとめ

高血圧は年齢に限らず、若い人でも起こりえます。

自分の体を大切にするためにも、生活習慣を改めてみましょう。