卵を食べるとコレステロールが上がるはウソ?
あなたは、今日は卵を食べましたか?
卵を使った料理はたくさんあります。
自分が知らないだけで、毎日食べている人もいるかもしれません。
一方で、意識的に卵を食べている人もいるでしょう。
卵を食べることでコレステロールが上がるかもしれないという心配は、もはや必要ありません。
卵は健康を維持するために大いに役立ちます。
今回は、卵の栄養についてご紹介したいと思います。
卵は完全栄養食品
まず、卵が健康維持に役立つのかという疑問の答えは、卵に含まれる栄養にあります。
卵に含まれる栄養は、人が生きる上で必要な栄養素をほとんど全て含んでいるのです。
正確には、食物繊維とビタミンC以外の栄養を全て含んでいます。
これは、驚くことです。
栄養は、たんぱく質、脂質、ビタミンなどいろいろありますが、それらを1つの食べ物によってほぼ摂取できるということです。
このことから、卵はしばしば完全栄養食品と呼ばれています。
考えてみると、これは当たり前とも言えるかもしれません。
なぜなら、卵からひな鳥が生まれるわけですから、生命の誕生に必要な栄養を含んでいなければいけないからです。
コレステロールは気にしなくてもよい
人によっては、コレステロールと卵の関係について、心配している方がいるかもしれません。
ですが、この心配は必要ありません。
なぜなら、卵を食べることによってコレステロールが上がるわけではないからです。
そもそも、どうしてコレステロールと卵の関係性が指摘されていた背景には、卵を使ったうさぎによる実験の結果でした。
うさぎに卵を食べさせた結果、うさぎが動脈硬化により死んでしまったのです。
このことから、卵によってコレステロール値が上がり動脈硬化を引き起こしたと考えられていました。
ですが、この実験の結果が、人には当てはまらないことが分かったのです。
なぜなら、うさぎは草食動物ですが、人は肉、魚を食べます。
草食動物だからコレステロールが血管に沈着してしまったのです。
ですから、人も同じように、卵を食べたからといって動脈硬化になるとは限らないからです。
そして、もう1つの根拠は、コレステロールは人の体内で一定に保たれるように働いているということです。
コレステロールは、食べ物から摂取されますが、体内でもつくられています。
高コレステロール血症の場合は除きますが、健常な人であれば、コレステロールが一定に保たれるように体が働いているのです。
コレステロールは低すぎても高すぎても死亡率が高まる
コレステロールは、高コレステロール血症の原因、動脈硬化の原因とされていますが、コレステロールは低すぎても健康によくありません。
コレステロールと死亡率の関係を調べた実験によると、コレステロールが低すぎても高すぎても死亡率が高くなることが分かったのです。
ですから、動脈硬化予防としてコレステロールを含む食品を避けてばかりいても、健康を維持できるわけではないのです。
まとめ
このように、卵は栄養豊富な食品で、人が必要な栄養をほとんど含んでいます。
そして、栄養の1つであるコレステロールは体内で一定に保たれるようコントロールされていることから、コレステロールを気にせず、食べてもよいのです。
コレステロールも、他の栄養と同様に、健康にとって欠かせない栄養です。
これを機会に、卵を日常の食事に積極的に取り入れて、元気に毎日を過ごしていきませんか。