差額ベッド代の理不尽さ
ドラマの鉄板といえば、恋愛モノが一斉を風靡した時代は嘘のように、刑事モノに、病院モノ、推理モノあたりではないでしょうか。
推理モノといえば、土曜サスペンスのような2時間ドラマを思い出しますが、現在SNSで話題の「あなたの番です」も推理モノ。
やはり、この3ジャンルは普遍なのかもしれませんね。
何故、これらは外れが少ないのでしょうか。
やはり、事件も病気も身近に起きるかもしれない、フィクションながら自分を当てはめて観られる親近感があるのではないでしょうか。
特に病院。
病気にせよ怪我にせよ、誰でもいつお世話になるか分からないもので、非常に身近な存在です。
通院するのも待ち時間の長さなどでストレスが溜まりますが、入院ともなるとさぁ大変。
生活が一変してしまいますよね。
入院生活は、仕事に穴を空けてしまうことや、味気なさすぎる食事に嫌気を差すことなど辛いことも多いですが、最も不安になることはお金の面ではないでしょうか。
入院費自体は、高額医療制度もあり、ある程度は計算できるものなので、病気や怪我を治すためには致し方ないと思えますが、入院中は何かとお金がかかるものなのです。
まず暇な時間が長い入院期間中、暇つぶしにでもテレビを観ようとすれば、多くの病院が未だにテレビカードを挿れないと観れないもの。
昔のビジネスホテルや旅館じゃないのだから、テレビカードを挿すなんて時代錯誤。
当然、ビジネスホテルと違ってアダルト番組はありませんしね。
しかも、個室以外はイヤホンを付けなくてはならず、もはやネットカフェにいるようなもの。
このイヤホンだって必要だし、飲み物を買いたければ、ドラックストアのような低価格のものなどないので、自販機などで定価。
箸すら食事についていなく、買わないと行けないところも多いと聞きます。
なかでも入院をする際に気を付けたいのが、差額ベッド代。
多くの病院の場合、大部屋のみ差額ベッド代はかからないものの、大部屋は入院待機者がいて、なかなか入院できない。
個室はもちろん、2人部屋や4人部屋ですら差額ベッド代が発生してしまうところが多いのです。
でも、考えてもみて下さい。
確かに個室なら自分の家にいるような感覚で過ごせますし、シャワーやトイレも付いている場合がほとんどなので、ホテルに泊まっているような感じでしょうか。
その代わり、ビジネスホテルの倍近い差額ベッド代を要求されますので、2、3日の入院であればともかく、1週間以上となるとひと財産が消えてしまいます。
問題にしたいのは、2人部屋や4人部屋。
そりゃ個室に比べれば差額ベッド代は低いですが、見ず知らずの人が同じ空間に四六時中いる事実は大部屋と変わりません。
シェアハウスに住んでいて、仮に友達が同居人であったとしても、多少なりとは気を使うのに、見ず知らずの人に気を使いながら生活するのに、何故ゆえにお金を払わないといけないのか。
入院時困るのは、同じ部屋のなかに、イビキがうるさくて眠れなくなれば最悪ですが、2人部屋や4人部屋でイビキをかかないという保証はありません。
イビキがうるさく眠れない日々を送っているのに差額ベッド代は払い続ける。
こんな理不尽な入院生活絶対に嫌で、逃げ出してしまうかもしれません。
病院関係者に聞いたら、大抵、大部屋の空き待ちは多く、2人部屋や4人部屋、個室は希望者がいなく空いていることが多いのだとか。
これって無駄の極致じゃないですか?空き待ちの人を早く治療して、社会復帰できれば経済的にもどんなに良いことか。
病院にとって、差額ベッド代やテレビカードは貴重な収入源で手放せないのかもしれませんが、病院もえげつない儲け方は止めたほうが良いと思うのです。