便秘による吐き気や腰痛の原因とは
人には言いにくい体の悩みの1つは、便秘です。
人知れず、便秘に悩む人は多いです。
女性に多いと言われていますが、男性でも便秘に悩む人はいます。
子どもや高齢者など、年齢に関わらず、慢性的な悩みとしている方は大勢います。
便秘の症状は、しばらく排便が出ない、ということだけではありません。
腹痛やお腹の張りなどお腹に関わる症状だけでなく、体全体に症状が生じることがあります。
今回は、便秘による症状が生じる吐き気と腰痛、そして、便秘対策とその予防方法についてご紹介します。
便秘とはどういう状態か?
そもそも、便秘とは、腸内にある老廃物や食べ物の消化物が便として排便されず、腸内に溜まった状態のことをいいます。
排便の頻度は人によって様々ですが、普段に比べて排便の頻度が少なくなり、不快な症状がみられれば、便秘ということになります。
便秘で吐き気が生じる理由
便秘と吐き気というと、一見関係なさそうに見えます。
ですが、便秘が悪化すると、吐き気が生じることがあります。
吐き気が生じる原因は、腸内が便でいっぱいのために、通常は胃から腸内に移動する食べ物が胃から食道へと逆流してしまうからです。
また、腸内に溜まっている便は、長時間腸内にあることで腐敗ガスが発生します。
このガスが腸を内側から圧迫するために、胃からの食物が、普段とおり胃から腸へ移動できない1つの原因となります。
吐き気は、体が食べ物を受け付けられないサインです。そのため、無理して吐き気をこらえて吐かないようにするよりも、吐いたほうが体として楽になれます。
便秘で腰痛が生じる理由
便秘が悪化すると、腰痛も生じることがあります。
腰痛の主な原因は、吐き気の1つの原因でもある腐敗ガスです。
ガスが腸を内側から圧迫すると、腸の周囲にも圧力が加わります。
そのために、腸の後ろ側にある腰も圧迫され、腰痛が生じるのです。
腰痛は様々な原因によって生じますが、便秘の時に腰痛を感じたら、便秘が原因かもしれません。
腸内のガスは、通常「おなら」として体の外に出されます。
おならも排便と同様に、我慢しないことが腰痛の改善につながります。
便秘の予防方法と対策
このように、便秘によって吐き気や腰痛が生じることがあります。
この症状以外にも、腹痛やお腹の張り、食欲不振など感じる方がいるでしょう。
体全体の不調を引き起こすのが、便秘です。
そこで、便秘になった時はどうすればよいでしょうか?
また、便秘を予防するにはどうすればよいでしょうか?
まず、便秘になった時の対策は、便秘を現状以上に悪化させないように、無理して食事をしないことです。
そして、腸内に長時間溜まっていると、水分だけが腸から吸収されていくために、どんどん排便しづらくなっていきます。
腸内にあるものが排便しやすいように、水分をたっぷり摂取しましょう。
そして、便秘を日頃から予防する方法は、食生活の見直しです。
食事の内容が、便秘に大きく関わります。腸内の健康のために良い栄養は、食物繊維です。
そして、十分な水分です。食物繊維は主に、野菜や果物から多く摂取することができます。
魚や肉料理、ご飯やパンなどの主食の他に、副菜としてサラダを食べたり、朝食を果物に変えたり、食物繊維を食事に取り入れてみましょう。
そして、水分は一度に多量に摂取するより、少量でもこまめに摂取すると、体内で水分が吸収されやすくなります。
まとめ
便秘に悩み、体の不調を感じている方は、便秘が不調の原因かもしれません。
吐き気や腰痛は便秘によって生じる症状のほんの一部です。
便秘を解消することは、体全体にいい効果があります。
便秘に悩まず、日々の食事を楽しみ、元気に過ごすために自分自身で出来ることは、少なくありません。
食生活を見直し、腸に優しい食事に変えてみましょう。
そうすると、体の中から元気が感じられてくるはずです。