やまてつBLOG

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日本の財産の損失とは

京都アニメーションの放火事件。現段階で34名もの若きアニメーターらの命が無残にも奪われてしまいました。

 

もちろんなくなった人数の問題ではなく、1名でも亡くなったら大惨事なのですが、今回は日本のアニメ界を将来背負って立つ才能溢れる人達の命。

 

アニメは個人的にはあまり観ていないのですが、日本のアニメに影響を受けた人は世界中にいます。

そしてアニメを通じて日本を知ってくれるきっかけになった人がたくさんいます。

 

アニメは日本が誇るカルチャーであり、京アニの財産が人の命はもちろん原画など過去の作品も燃えてしまったことは大げさではなく日本の財産の損失ではないでしょうか。

 

それだけに今回放火を犯した犯人の罪はとてつもなく大きい。

まだ本人が回復しておらず話を聞けていないのでなんとも言えませんが、一説によると京都アニメーションを放火した動機が、自分が好きな鉄オタの名称を京アニのアニメのキャラクターが使ったとかで「パクった」と怒り、何度もメールなどでクレームを入れ、最終的にはガソリンで火をつけるという暴挙に出たという説があります。

 

もし、これが本当だとしたら、あまりにも幼稚で、あまりにも自分勝手で、あまりにも悲しく言葉が見つかりません。

どんな理由があっても許すことができるものではありませんが、この説がデマであって欲しいとまで思うほどです。

 

よくネット上では比較されますが、あの人々を震撼させた地下鉄サリン事件での死亡者が13名であったことと比較しても、(何度も言うよりに死亡者数の数の問題ではありませんが)今回の京都アニメーション放火事件は未曾有のテロ事件だと思う。

 

犯行がアニヲタによるもの、特にアニメ好きには大きなショックと影響を与えた事件だけに、マスコミなどの報道ではちょっとしたフィルターがかかってしまい、一部のアニヲタによる事件のように捉われがちですが、これは日本の事件史に名を残す歴史的テロ事件であることを忘れてはいけないと思います。

 

では、もしもの世界の話をしてしまいますが、防げることはできたのでしょうか。

入り口のところでガソリン40リッターを撒いてしまったら、一瞬にして建物内一酸化炭素が充満してしまい火の海でしょう。

これはどうやっても防ぐことができなかったのではないでしょうか。

それだけにもどかしい。

 

ただ今回の事件でマスコミの対応に一つ不満があります。

それは、犯人の氏名公開について。

 

当初、まだ大火傷で治療中のため逮捕ができず容疑者状態だったこともあり、報道協定で氏名を公開していませんでした。

 

それは問題ないというか正しいと思うのですが、性別、年齢くらいはともかく、関東在住しまいにはさいたま市在住と情報を小出しに出していましたが、あれはやるべきではないのではないでしょうか。

 

氏名がまだ非公開の状態で、さいたま市在中の41歳男性と情報が出れば、ネット上では瞬く間に犯人探しが始まるでしょう。

事実、今回も犯人の名前は発表前からネット上では踊っていました。

 

しかし、この中途半端な情報の状態での犯人探しはいらぬ冤罪を生むもとになってしまいます。

 

お忘れでしょうか?東名高速あおり運転事件で犯人が逮捕されましたが、同じ姓名のまったく関係ない人が要らぬバッシングを受け苦しんだことを。

たまたま犯人の出身地で、工場を経営していて、同じ姓名だっただけで、まったくの関係ないのに非難されるなどたまったものではありません。

 

今回の事件でもすぐに氏名が公開されたため大きな被害は出ませんでしたが、別人の写真がネット上に踊るような冤罪は発生しています。

 

今の時代、ネットが普及し、誰でも調査員になれるようになりました。

それだけにマスコミも競って情報を出すのではなく、今その情報を出したらどうなるのか考える思考を持てるようになって欲しいです。