睡眠慣性とは?起床後のうとうと状態が続く方へ
朝の目覚まし時計の音に起こされ、重たい体をベッドから起き上がらせるのに一苦労しているあなた。
スッキリ起きたいと思いませんか?
目覚めがよくないのは、起きてからも体が十分に覚醒していない証拠です。
目覚めてから、うとうとしてぼんやりした状態を睡眠慣性といいます。
この睡眠慣性の時間をいかに短く、または、睡眠慣性を感じずに目覚めるためには、どうすればよいのか?
ここでは、睡眠慣性が起きる仕組みと、スッキリ目覚める方法についてご紹介します。
睡眠慣性を感じている人の特徴
冒頭でもお話したように、朝起きてからのウトウトした状態を睡眠慣性と呼びます。
睡眠慣性を感じている人は、こんなことを体験したことはないでしょうか?
たとえば、目覚まし時計などの外的な刺激によって起こされる、起きなきゃいけないと思いつつも体がベッドから離れられない、うっかり二度寝や寝坊してしまうなどです。
睡眠慣性が生じる原因
このような目覚めになってしまう原因は、起床時に、体が睡眠状態から覚醒状態に切り替えできていないからです。
目覚め直後から元気な人は、覚醒前から寝ている間に覚醒する準備を体がしているのです。
ですが、体の準備状態とは関係なく、外的な刺激によって目覚めようとすると、準備が整っていないままに覚醒することになるため、起床後からも睡眠状態に似たぼんやりした状態が続いてしまいます。
睡眠慣性は昼寝でも起こる
睡眠慣性は、朝の起床の時に限ったことではありません。
実は、日中の昼寝でも起こります。
ですが、全ての昼寝に当てはまるわけではありません。
昼寝として、浅い睡眠であれば睡眠慣性は起こりにくいとされています。
問題は、深い睡眠状態を含む昼寝です。
というのも、深い睡眠状態であれば、覚醒状態に戻る時に睡眠慣性が起こりやすいからです。
ですから、昼寝の時は、短時間で浅く眠ることをお勧めします。
スッキリ目覚める方法
では、ここからが本題です。
睡眠慣性を感じることなく、目覚めよく起きるためにはどうすればよいでしょうか?
睡眠の質を高め、目覚めをよくするためにできるために、ここでは、具体的に3つの方法をご紹介します。
1つ目には、起床する時間を一定の時間にキープすることです。
すると、睡眠・覚醒のリズムが整い、起床する時間に合わせて、体が覚醒の準備をするように習慣づけができます。
また、睡眠不足による疲労はどんどん溜まっていきますが、睡眠時間は貯めることはできません。
平日と週末に関係なく、日々の生活リズムを整えてみましょう。
2つ目には、起床後に太陽の光を浴びることです。
人の体内時計は、25時間と言われています。
そのため、理論上は、生活リズムが日々1時間ずれることになりますが、そのずれをリセットしてくれるのが太陽の光です。
太陽の光を浴びることで、体内時計がリセットされ、日中に覚醒状態、夜間に睡眠状態になるように促してくれます。
3つ目には、昼寝の時間を15分から20分にとどめることです。
昼寝には脳の疲労を癒し、その後の活動を向上させる効果もありますが、深い眠りにならないことがスッキリ目覚めるためには必要です。
そこで、深い眠りにならないために、昼寝の時間を15分から20分にとどめましょう。
30分以上になると、深い眠りになりやすくなります。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
睡眠に関する悩みを持つ人は少なくありません。
きっと、朝起きることが辛いのは、多くの人の共通の悩みでしょう。
ですが、睡眠の関する体の性質を知り、日常生活の上でちょっと工夫するだけで、睡眠の質、目覚めの質を良くすることができます。
爽やかに、そして、健やかに朝を迎えるために、ぜひこれらの方法をお勧めします。
そうすると、朝の時間もより充実させることができるでしょう。